倉敷・丸亀・高松のパーソナルトレーニングジム

Instagramアイコン
電話アイコン

086-486-0222

お気軽にご連絡ください

無料カウンセリングご予約はこちら

Column

コラム

筋トレとメンタルヘルスの関係

スタッフブログ

ダイエット

トレーニング

健康

はじめに

「メンタルヘルス向上に筋トレがおすすめ」というのをテレビやSNSなどで見かけるようになりましたが、実はこれ単なる根性論や精神論ではなく、エビデンスもある本当のことなんです。日本では、うつ病は「かなり身近な病気」で、生涯のうちに経験する人はおよそ100人に5~6人(約5.7%)とされているそうです。そして気分が沈む・意欲が出ないといった状態を抱える人は統計上の「診断されたうつ病」よりかなり多いと考えられます。

筋トレは、うつ・不安の症状を改善しうることが、複数の比較試験(RCT)をまとめたメタアナリシスで示されています。

そこで今回は筋トレとメンタルヘルスの関係について解説していきます。

うつ症状へのエビデンス

  • 2018年のJAMA Psychiatry メタアナリシス
    33本のRCT・計1,877人を対象に、筋力トレーニングが「抑うつ症状を有意に減少させた」と報告されています(効果量は中等度)。
    年齢・性別・健康状態、トレーニング頻度や強度などに関わらず、抗うつ効果が見られた点が特徴です。
  • 2024年の若年層を対象としたメタアナリシス
    10本のRCT・376人で、レジスタンストレーニングは抑うつ症状(Hedge’s g = -1.06)を大きく改善したと報告されています。
  • 2025年のシステマティックレビュー
    29本のRCT・2,036人を統合した解析で、レジスタンストレーニング群は「運動なし/通常ケア」に比べて有意な抗うつ効果(標準化平均差約 -0.94)が示されています。

不安症状へのエビデンス

  • 若年層メタアナリシス
    同じく10本のRCTの統合で、筋トレは不安症状も有意に軽減(Hedge’s g = -1.02)し得ると報告されています。
  • 個々のRCT
    若年成人を対象に、現実的な筋トレプログラムを行った試験では、対照群に比べて不安・心配のスコアが有意に改善したとされています。

どんな処方が多いか

  • 頻度・期間
    週2〜3回、1回30〜60分程度の筋トレを8〜16週間続けるプロトコルが多く、これで有意な改善が得られています。
  • 強度
    中等度程度の負荷(最大挙上重量の概ね60〜80%)で、主要筋群を鍛えるプログラムが一般的です。

注意点と位置づけ

  • 筋トレは「抗うつ薬や心理療法を置き換える」より、「それに加える非薬物療法の一つ」として位置づけられることが多いです。
  • 強い抑うつ・希死念慮がある場合は、自己判断で筋トレだけに頼らず、必ず医療機関での治療と組み合わせる必要があります。

筋トレの抗うつメカニズム

筋トレによるうつ症状の軽減は、「脳・ホルモンの変化」「炎症・ストレス反応の改善」「心理・社会的な変化」が重なって起こると考えられています。

脳内物質・神経可塑性の変化

  • セロトニン・ドーパミン・エンドルフィンの調整:筋トレは、気分と関係するセロトニン・ドーパミンの利用可能性を高め、快感や鎮痛に関わるエンドルフィンの分泌を促すと報告されています。
  • BDNF(脳由来神経栄養因子)の増加:筋トレでBDNFが上昇し、海馬の神経新生・シナプス可塑性が高まり、うつ症状が改善しうるとされています。
  • 筋トレ特有のBDNF経路:高負荷の筋収縮による機械的ストレスや、マイオカイン分泌を通じてBDNF産生が促進されるメカニズムが提案されています。

炎症・ストレス応答(HPA軸)の改善

  • 炎症マーカーの低下:運動全般は、慢性炎症に関わるサイトカイン(例:TNFα、IL-6)を調整し、炎症性変化と結びついた抑うつ症状を和らげる可能性があります。
  • HPA軸とコルチゾール:運動により視床下部‐下垂体‐副腎(HPA)軸の過活動が落ち着き、ストレスホルモンであるコルチゾールのパターンが正常化することで、ストレス耐性が高まると考えられています。

トリプトファン・キヌレニン経路

  • トリプトファン代謝の調整:うつ病ではトリプトファンがキヌレニン経路に偏り、有害代謝産物が増えることが示唆されていますが、運動はこの代謝を調整しうつリスクを下げる可能性があります。
  • キヌレニン関連マーカー:運動介入でBDNFやキヌレニン関連の指標が変化し、それと抑うつ症状の軽減が関連したとするメタ解析もあります(MDD患者12RCTの統合解析)。

代謝・血流・成長因子

  • 代謝・インスリン感受性:筋トレは筋量増加・インスリン感受性改善を通じて代謝状態を整え、代謝異常と結びついたうつ症状を軽減しうると考えられます。
  • IGF-1や脳血流:筋トレによりインスリン様成長因子(IGF-1)が増え、脳血流や神経保護作用が高まり、抑うつ・不安の改善に関与する可能性が指摘されています。

心理・行動・社会的要因

  • 自己効力感・自己肯定感:定期的な筋トレで「できた」「重さが伸びた」などの体験が積み上がることで、自己効力感や自己評価が高まり、うつ症状を和らげるとされています。
  • 睡眠・生活リズムの改善:運動は睡眠の質や昼夜リズムを整え、睡眠悪化に伴う気分の落ち込みを軽減します。
  • 社会的つながり:ジムやグループトレーニングを通じた他者との交流も、孤立感を減らしメンタルに良い影響を与えます。

まとめ

筋トレは、ストレスや不安を減らし、気分の安定や自己肯定感の向上、メンタルヘルスの向上に役立ちます。身体が整えば心も整います。そしてまた心が整えば身体も整うのです。身体と心は繋がっています。頑張りすぎる必要はありません。できることから、続けられる範囲でコツコツと始めてみてください。その少しの積み重ねがあなたの未来を良いものへと導いてくれるはずです。

小さいことでも1年続ければ、来年の今頃はもっと健康になることができます。

ご予約はこちらから↓↓

一覧にもどる