「朝みそ汁」が熱中症予防に役立つ理由
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すでに夏本番!連日厳しい暑さが続いていますね。熱中症は気温や湿度が高い日のみならず、急に暑くなった時にも発症するリスクが高まるため、暑くなる前から注意が必要です。そこで、熱中症予防におすすめの「朝みそ汁」について紹介します。
なぜ「朝みそ汁」?「朝みそ汁」が熱中症予防に役立つ3つの理由
私たちは「朝」に一日の始まりを迎えますが、実はこの時から熱中症のリスクが潜んでいます。睡眠中に失われた水分やミネラルが不足したまま活動すると、脱水状態になりやすく、体温調節機能が十分に働かないことがあるからです。だからこそ、朝の過ごし方は熱中症予防の重要なポイント。
そこでおすすめしたいのが朝食にみそ汁を取ること。朝の一杯のみそ汁は私たちのからだに嬉しい効果をもたらしてくれます。

1.水分補給
水分補給というとまず飲み物を思い浮かべる人が多いですが、食事からも水分を取れます。睡眠中は呼吸や発汗などにより、体内の水分が失われます。起床後にのどの渇きを感じる場合は、就寝前の水分補給が不足していた可能性があります。
2.ミネラル補給
みそには適度な塩分が含まれており、睡眠中の発汗によって失われた塩分を補給できます(ただし高血圧などで塩分摂取を制限している人は注意が必要です)。
また、みそはカリウムやマグネシウムなども含んでおり、これらのミネラルは体液のバランスを保つために重要です。体液のバランスが崩れると、体温調節機能が低下して体内に熱がこもりやすくなるため、熱中症を引き起こす可能性があります。
塩分(ナトリウム)以外にもさまざまなミネラルを一度に摂取できるみそ汁は熱中症予防におすすめです。
3.食欲増進
温かいみそ汁は、胃腸を温めて消化機能を助けてくれます。しっかりと朝食を取ることで、体温を適切に保ち、暑さに対する抵抗力を高めることができます。
食欲が落ちがちな夏場でも、汁物なら無理なく口にしやすいもの。みそ汁の香りには食欲を増進させる効果があり、熱中症予防とともに夏バテ対策にも役立ちます。
朝食と熱中症リスク「欠食」による意外な落とし

体脂肪率が高い人は熱中症になるリスクが高まるといわれています。体脂肪は熱を閉じ込める性質があり、体内に熱がこもりやすくなるからです。
体脂肪率が高くなる要因のひとつに「朝食の欠食」が挙げられます。空腹状態が長く続くと、からだは「飢餓状態にある」と認識します。その後食事が再開されると、からだは次の飢えに備えるため効率的に脂肪を蓄えようとします。加えて空腹をしのぐために間食が増えることも考えられ、結果として体脂肪率が高くなりやすいのです。
また、欠食でエネルギーが足りなくなると、からだは筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとします。水分は筋肉に多く蓄えており、筋肉量が減ると熱中症のリスクが高まる要因になります。
2025年3月に農林水産省が発表した「食育に関する意識調査」によると、5人に1人が毎日朝食を取っていません。ダイエットや時間がないといった理由で普段から朝食を抜いている人は、より一層注意が必要です。
旬の食材を使った”具だくさん”みそ汁なら、水分と栄養素も同時に摂取できる!

野菜には、余分な塩分を排出するカリウムが豊富に含まれているので、野菜を多めに入れて作るのがおすすめです。じゃがいもやさつまいもなどのいも類、豆腐や卵、油揚げなどのたんぱく質源を加えると、エネルギーもしっかり取れるみそ汁が作れます。
また旬の食材は、味が濃くおいしい上に、低価格で手に入るだけでなく、その季節に起こりやすいからだの不調を整える働きもあります。食材を選ぶ時の参考にしてみてください。